意味もなくパート2に続いてます。



こういう、どっちつかずの時に人は何を考えるのでしょうね。


私といえば、

最悪の結果を想定して



まずは保険があるから、住むところは大丈夫

でも、この際実家に戻って、母親と暮らすのが本筋だろうなぁ。


会社はどうしようかな

継ぐか、譲るか。 あの人に相談すればいいだろうか


とか、つらつらと。


その時、いきなりワンコが天井を向いて吠え始め


「えっ??? 中身だけ帰ってきたの???」 

「みゆちん、おとーさん、もう帰ってこないかもよー」


と言いながら、喪服は何処にあったっけなー。

えー、私が喪主かしら、なんてことー。



でも、まてよ、

今なら高額保険金・・・・



ぷるぷるぷる




人間ってオソロシイ。





でも、どこかで安心していたのは、私は「悪い予感」には敏感なほうなので、

今日はそんな予感が無かったせい。




しかし、体って動かないもんですね。

かろうじてパンを焼いて食べたものの、洗濯物は山のまま、身支度も進まず。



そして、11時をまわったころ・・・・・



「ぴんぽ~ん」


マンションのエントランスの呼び出しベルです。


インターホンには、パパさん! 帰ってきたーー!



「なにー、どうしたのよー」


「水飲む、みず~あせる


玄関に現れたパパさんは、疲労困憊のご様子。

そして、手には何も持っておらず。



「ウエストポーチ、失くしたー」


この場合のウエストポーチとは、携帯、財布、家の鍵、そして飲み水。


ライフキット一式です。


「落としたか、盗られたか。休憩してて、気が付いたら無くなってた」


「で、お財布には幾ら?」


「いちまんえん」




『いますぐ探してらっしゃい!』

とは、言わなかったよ、さすがに(笑)


そして、謎は明らかに。




あの「警察からの無言電話」は、パパさんでした。

携帯の情報を私に調べさせようと、交番の電話を借りたのだそうです。

無言だったのは、ワンコの散歩に出かけてて当分帰ってこない、と踏んだから。


NTTにはそこから連絡をさせてもらって、電話を止めてもらったそう。

ちなみに交番は「赤羽署」

なんとまぁ、遠いところに行ったこと!


現場を1時間あまり捜索して、とうとうポーチは見つからず、警察に届けたのだそうです。


そして苦難はまだ続き


飲み水も、それを買うお金も、家に連絡する術もなく、すっからかんの状態で、

赤羽から家までざっくり15キロ、自転車で帰らなければ!


それで、曲がりくねった川沿いのコースは捨てて、市街地へ。


公園を見つけては水を飲み、

(交番でお水をもらおうとしたら、特別ですよー、って言われたとご立腹でした。

困ってる市民には親切にしようよ、おまわりさん!)



30度を超える炎天下、やっとのことで帰宅したのだそう。


あぶない、あぶない。


今朝の無言電話が無かったら、私、出かけてたよ・・・



「そうしたら、他のお宅で水を飲ませてもらおうと思ってた」


って、信用してないっ?



もっとも、ここ最近、私が夜遅く帰る日に限って、パパさん、家の鍵を忘れて家に入れない、

というのが、既に3回・・・・

2回目のときには「何かのギャグですか」ってつっこんだけど、3回めにはもう、何を言ったらいいのやら~!